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お寺との関係:墓じまい後の新しい繋がり方

墓じまい後のお寺との付き合い方 墓じまい

日本各地で墓じまいが増えておりますが、統計からみると歴史ある墓地の墓じまいが圧倒的に多く、新しく開園した民間霊園での墓じまいは少ないです。

全国改葬件数推移グラフ
全国の改葬件数 推移グラフ 2011年から2021年まで


本記事では、その中でも歴史が深い寺院墓地の墓じまいについて、現在の傾向・課題と今後の在り方をクローズアップしてみたいと思います。

墓じまいを行った後でも、お寺との関係性を維持し、新しい繋がりを迎えることが可能です。
この記事では、墓じまい後のお寺との関係性について解説し、新しいつながりを感じる方法についてご紹介します。

寺と檀家が疎遠になる理由

例えば、数十年前にある宗派の寺院境内にお墓を建てたとします。
そのお墓を建てた施主様が亡くなり、後継ぎの子が親のお骨を埋葬するために寺院へ出向き、そこで寺院との付き合い方や付届け等の渡し方を初めて把握するという方も多いと思います。

お寺と檀家をつなぐやり取りの中で、付届けや護持会費などがございますが、親が亡くなったことが原因で子(後継ぎ様)はそれらの付き合いを認識できず、お寺側はそれを”延滞”と認識して関係がこじれるケースもよく耳にします。

時が経つと共に、檀家側だけではなく寺院側も代替わりがあり、以前の住職とは受け答えが異なるというケースもよく聞きます。

これらのことをから行き違いが発生し、話し合う際には、感情的にならずに落ち着いて話すことが大切です。
また、もし当時の契約書などが有るようなら、事前に内容を確認しておきましょう。

このようなケースでは、利用者(檀家さん)にとっては、まったく意図せず気づかないうちに、お寺との関係がこじれていたと想像できます。
最近では、お寺様もそのような事情を汲み取って差し上げ、相応のご対応をしているケースも増えているように感じます。

墓じまい後のお寺との関係性

墓じまい後もお寺との関係を続ける方法はいくつかあります。
そのいくつかを下記にまとめます。

永代供養墓の利用

永代供養墓は、お寺が管理・供養を行うため、個人や家族が維持管理の負担を軽減できる選択肢と言えます。
永代供養墓を利用すれば、お寺とのつながりを維持しつつ、ご供養の場を確保できます。

納骨堂での供養

納骨堂は、共同の建物内に多くの遺骨を安置する施設で、墓じまい後でもお寺との繋がりを維持する方法の一つです。
納骨堂は、お墓を継ぐ人がいない場合やお墓参りが難しい場合でも、お寺との関係を維持したまま継続することができ、また、納骨堂は管理に手間がかからないため、お墓に比べて維持管理の手間や費用が軽減される利点もあります。
定期的に行われる法要に参加することで、故人への供養を続ける納骨堂を利用することで、お寺との関係を維持しながら新しい供養の形を見つけることができます。

樹木葬での供養

樹木葬は、自然に囲まれた場所に遺骨を埋葬し、樹木を植えて供養する方法です。
お寺の境内にある樹木葬を選ぶことで、お寺とのつながりを維持し、自然環境にやさしい供養ができるといえるでしょう。

参考リンク:墓じまいと樹木葬

墓じまい後の新しいつながりを認識する方法

墓じまい後に、現在付き合いのあるお寺との関係について悩める事も多いかと存じます。
墓じまい後もお寺とのつながりを認識するために、以下の方法があります。

地域のお寺との交流

地域のお寺が主催するイベントやボランティア活動に参加することで、お寺との新しいつながりを実感できることができます。

法要や法話を活用する

お寺で行われる法要や法話に参加することで、お寺との関係を維持することができます。
法話を通して仏教の教えを学ぶことで、精神的な成長や安らぎを感じることができます。
また、最近ではオンラインでの法要や法話に対応いただけるお寺様も増えております。
遠方であったもオンラインを利用した法要が増えております。

僧侶とのつながりを維持する

僧侶とのコミュニケーションを大切にし、相談や悩み事を打ち明けることで、お寺との関係を深めることができます。
また、僧侶からアドバイスを受けることで、自分自身の心のケアにも繋がります。
確かにお墓が遠方ですと、お墓参りの度に体力も時間も消費してしまいます。
しかし、お寺とのつながり=住職とのつながりと言えるでしょう。
その慣れ親しんだ住職とのつながりは、お電話やSNSなどのオンラインでもつながることは可能です。

お寺との関係性を続けるメリット

古くからの付き合いがあり、慣れ親しんだお寺
お寺との関係性を続けることには、以下のようなメリットがあります。

ご先祖様が選んだ寺院である

その昔、ご自身のご先祖様が選ばれた寺院です。
ご先祖様は、ここで眠るつもりでお墓を建て、お墓参りをしたでしょうし、実際にご先祖さま方がお墓に眠っておられます。
このような状況を汲んで、そのお寺との付き合いを継続するご判断もあるかと思います。
そのお寺様でご供養をすること自体に意味(メリット)があると感じることもあるでしょう。

精神的な安心感

お寺との繋がりを続けることで、心の安らぎや安心感を得られることでしょう。
また、仏教の教えを学ぶことで、人生の悩みや問題に対処する力が身つきます。
歴史を刻んで受け継がれてきた、多数の教えを利用しましょう。

繋がり得た新たな学び

お寺とのつながりを通じて、仏教の教えや歴史文化に触れる機会が増えます。
多くの役立つ知識を学ぶことができ、人生の質を向上させることができます。
また、その歴史ある知識を学ぶことは、歴史ある知識を受け継いだことにもなるのです。
そして何れは、学んだ知恵を他の方に伝えることにより、より深く学ぶことができるでしょう。

地域社会への貢献

お寺との関係を通じて地域のイベントやボランティア活動に参加することで、地域社会に貢献できます。
また、お寺と協力して地域の伝統や文化を継承し、次世代に伝えることができます。

よくある質問 Q&A

墓じまい後でもお寺との繋がりを続ける理由は何ですか?

A1: 墓じまい後でもお寺との繋がりを続けることで、精神的な安心感を得たり、地域社会への貢献や新たなな学びを得ることができます。
また、僧侶との交流を通じて、悩みや心配事を相談し、精神的なサポートを受けることができます。

但し、必ず元のお寺様との関係を続けなくてはいけないわけではございません。
近隣の寺院との新たな出会いを得てつながりを持つ事も素晴らしいことです。

永代供養墓とは何ですか?

A2: 永代供養墓は、お寺が管理・供養を行う共同墓地の一種です。
個人や家族が維持管理の負担を軽減できるため、墓じまい後の供養の場として利用される場合があります。

樹木葬のメリットとはどんなものがありますか?

A3: 樹木葬のメリットは、自然に囲まれた場所で遺骨を埋葬し、樹木とともに手を合わせ供養することで、環境に優しい供養方法を選択できる点です。
お寺とのつながりを続けながら、自然と共生する形で供養ができます。

墓じまい後、お寺での法要はどのように行われますか?

A4: 墓じまい後でも、お寺での法要は通常通り行われます。
新しい供養先が遠方である場合、慣れ親しんだお寺が対応可能であればオンライン法要を行うこともございますが、一般的には新しい供養先で法要が行われることが多いかと存じます。
また、樹木葬を選択している場合は、樹木葬の前で墓前法要が執り行われることもございます。

地域のお寺との交流を深める参加イベントや行事はありますか?

A5: 地域のお寺との交流を深めるために参加できるイベントや行事には、お寺が開催するお盆や正月の法要、お寺が主催する茶会や瞑想会、地域住民向けの講演会やボランティア活動などがあります。

お寺との関係性を続けるメリットは何がありますか?

A6: お寺との関係性を続けることで、精神的な安心感を得られるだけでなく、宗教的な指導や教えに触れる機会が増え、自己成長や人生観の向上に役立ちます。
お寺が主催する地域活動に参加することで、地域とのつながりを強化し、相互支援や友人・知人の輪が広がるコミュニティが期待できます。
お寺との関係性を維持することは、精神的な面だけでなく、人間関係やコミュニティの面でも多くの利点があります。

まとめ

墓じまい後でも、お寺との関係性を維持し、新しい縁を迎えることが可能です。
また、新しく近隣地域のお寺とつながることも自由にできます。
永代供養墓の利用、納骨堂での供養、樹木葬の導入など、さまざまな方法でお寺とまた、地域のお寺との交流や法要・法話への参加、僧侶とのつながりを維持することで、精神的な安心感や地域社会への貢献を実感することができます。

参考リンク:墓じまい家族会議

参考リンク:墓じまいストーリー

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