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都立霊園の墓じまい|手順や改葬先、補助金から見積もりまで全部説明

都立霊園の風景 都立霊園

都立霊園の改葬といいましても、都立霊園からの改葬と都立霊園への改葬では全く逆の意味になります。
本記事では、どちらの改葬や墓じまいもスムーズに行えるように、手順や流れ、費用(見積り)、補助金、改葬や墓じまいのやり方をお届け致します。

※本ページは9,000文字を超える情報がございます。
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都立霊園のお墓を墓じまい(都立霊園からの改葬)

都立霊園にあるお墓を墓じまいする手順は、一般的な他の墓所の墓じまい手順とほぼ変わりませんが、都立霊園オリジナルの制度「施設変更制度」を利用する際は、少しだけ手順が異なります。

一般的な墓じまいの手順

どの墓地でも、一般的な墓じまいの手順は

  1. 親族間の打ち合わせ・相談
  2. 墓地の管理者(管理事務所)へ連絡・相談
  3. 墓じまい情報収集(業者の選定・見積もり依頼)
  4. 改葬先の選定(ご自身で探す)
  5. 改葬許可申請(墓地管理者への依頼などもご自身で)
  6. 閉眼供養(必要に応じて)
  7. ご遺骨搬送・改葬実施

多少順番が異なったり、同時進行で進めることもございます。

施設変更制度を利用する墓じまい手順

施設変更制度とは、都立霊園の使用者だけが利用できる制度で、現在使用しているお墓を返還して、ご遺骨を東京都の合葬式墓地に改葬し、東京都が使用者に代わってご遺骨をお守りしていく制度です。

都立霊園の施設変更制度(都立霊園内の合葬埋蔵施設へ改葬先の確保が930円程で可能)を利用する場合は、確実に墓じまい(墓所の解体撤去原状回復工事)することが前提であり、墓じまい工事業者を決定しないと制度利用ができないため、

  1. 親族間の打ち合わせ
  2. 墓じまい情報収集(業者の選定・見積もり依頼)
  3. 墓地の管理者(管理事務所)へ連絡・申請書類請求
  4. 申請必要書類を用意(住民票・印鑑証明書等)
  5. 改葬先の選定(都立小平・多磨・八柱霊園の3か所から選ぶ)
  6. 改葬許可申請(墓じまい業者に依頼可能)
  7. 閉眼供養(必要に応じて)
  8. ご遺骨搬送・改葬実施(墓じまい業者に依頼可能)

のように、墓じまい業者の決定を優先的に進める必要がございます。

東京都の都立霊園は、下記の全8霊園がございます。
施設変更制度の申請は”現在お墓がある都立霊園”が窓口となります。
例えば、都立小平霊園にお墓がある場合は、小平霊園が窓口となり、他の都立霊園では対応できませんのでご注意ください。

都立霊園の施設変更制度に限らず、
墓じまいの手順など全般的なご相談は
無料の相談窓口
フリーコール0800-080-9848 をご利用ください。

名称事務所連絡先住所合葬埋蔵施設の有無
青山霊園03 (3401) 3652港区南青山2-32-2無し
谷中霊園03 (3821) 4456台東区谷中 7-5-24無し
染井霊園03 (3918) 3502豊島区駒込 5-5-1無し
雑司ヶ谷霊園03 (3971) 6868豊島区南池袋 4-25-1無し
小平霊園042 (341) 0050東村山市萩山町1 -16-1有り
多磨霊園042 (365) 2079府中市多磨町4-628有り
八王子霊園042 (663) 1533八王子市元八王子町3-2536無し
八柱霊園047 (387) 2181千葉県松戸市田中新田48-2有り
お問い合わせの際は、お手元に使用者管理番号をご用意いただくとスムーズに進められます。

都立霊園の公募区画数と倍率

都立霊園では、毎年7月辺りに新たに都立霊園内の施設(墓地や合同墓、樹林墓など)を募集する公募内容が公表されます。

2023年公募のうち、墓石を建てる形式の墓地募集数は1,132区画で、受付数は3878件であり、倍率は約3.4倍でした。
この募集される1,132区画のほとんどは、墓地として使用されなくなった区画を墓じまいした後に再募集される区画です。
(最新2024年の墓石を建てる形式の墓地募集数は1,095区画でした。)

要するに、毎年数多くの墓じまいが行われ、多くの区画が再募集として公募されております。

都立霊園は管理料が安い

都立霊園が人気の理由としてあげられるのが、管理料(維持費)が安いことでしょう。
都立霊園では一般埋蔵施設では1㎡あたり750円。
芝生埋蔵施設では1㎡あたり930円。
壁型埋蔵施設では1か所2,920円です。
これは民間霊園の平均に比べると半分以下の金額になるでしょう。
しかも、霊園は駅からも近く急な坂も少なく広々とした良い環境の霊園が多いです。
しかし、こんな良い環境の公営墓地で、なぜ墓じまいが増えているのでしょうか?

都立霊園で墓じまいが増えている理由

墓じまいが増えている理由は、”それでも墓じまいを選択しなくてはいけない理由”と言えます。

それはなぜか!?
一番多い理由は、後継ぎがいない(墓守がいない)ことです。
都立霊園で墓じまいをした多くの方は、ご自身の代で最後になり、その後は誰もお墓を守ってくれないため、将来、先祖供養はどうなってしまうのかを考えた結果、管理する人がいなくなるお墓は更地に戻して必要な方に使ってもらい、先祖のお骨は永代供養システムのある永代供養墓・合葬墓等に改葬する決断をなされるようです。

いくら管理料が安くても、将来野放しの無縁墓になるのでしたら、ご自分の代でしっかりと永代供養を実現して役目を果たすというお気持ちの方が多いようです。

墓じまいの理由は他にも、引っ越しでお墓が遠くなった・寺院との付き合いをやめたい・別な形で供養がしたい等々。様々な理由がございますが、先祖が建てた大きな立派なお墓を解体撤去することは、手続きや工事を見てもとても大変な行事となるでしょう。

東京都内の改葬件数推移グラフ

東京都内にある施設に埋葬・埋蔵・収蔵されているご遺骨を改葬する件数はおおむね右肩上がりで増えており、最新2022年度は昨年度数を超え過去最多件数を記録しました。
今後もしばらくはこの傾向が続くとみられております。
この背景には、お墓の承継者不在、お墓が遠い、お墓の維持費負担軽減、墓地管理者(寺院等)との折り合いなどの原因がございます。

墓じまいに補助金や助成金はあるの?

墓じまいにはご遺骨を他の供養施設に移動する「改葬」を行うことになりますが、この改葬には行政手続きとしての改葬許可申請が必要となります。

この手続きは行政(墓じまいをするお墓がある自治体の窓口)へ申請するのですが、その際に「墓じまいに補助金は出ないのだろうか?」と思われる方も多いようです。

墓じまいに補助金はあるのでしょうか?
答えはイエスですが、実際に補助金がある自治体はほんのわずかです。

では、東京都はどうでしょうか?
東京都は、すべてのお墓に対して補助金はございませんが、東京都が管理する都立霊園では、「施設変更制度」という大変優良な制度をご利用いただけます。

都立霊園の施設変更制度とは?

施設変更制度は、墓じまいをすることを前提に都立霊園のお墓から都立霊園内の合葬施設へ非常に低予算で改葬することができる制度です。
しかも、墓じまいを依頼する業者に改葬サポートも依頼することができるのも、この制度の大きなメリットと言えるでしょう。

都立霊園にお墓を持っていて、継承問題に不安のある方を対象としている制度ですので、同じ東京都内でも、都立霊園以外の公営墓地や民間霊園・寺院墓地・家墓地で墓じまいを検討している方は利用できません。

墓じまいの中で、”新しい改葬先の準備”が一番予算がかかるケースも多く、特にお墓に多くの方が埋葬されている場合は、その人数分の改葬先の確保が必要となり費用が高額になります。

しかし、この施設変更制度を利用することにより、都立霊園にある合葬埋蔵施設へ改葬するならば手数料(約930円程度)だけで合葬埋蔵施設に改葬ができ、この合葬埋蔵施設では、毎年10月1日(都民の日)に東京都主催の合同献花式も執り行われるため永代的に供養されます。
現在、合葬埋蔵施設を持つ都立霊園は
「小平霊園(小平・東村山・東久留米市)」
「多磨霊園(府中市)」
「八柱霊園(千葉県松戸市)」の3か所にございますので、この中から改葬先を選ぶことができます。

都立小平霊園の合葬埋蔵施設 施設変更制度利用都立小平霊園 合葬埋蔵施設
〒189-0012
東京都東村山市萩山町1丁目16−1
都立多磨霊園 合葬埋蔵施設 施設変更制度利用都立多磨霊園 合葬埋蔵施設
〒183-0002
東京都府中市多磨町4丁目628
都立八柱霊園 合葬埋蔵施設 施設変更制度都立八柱霊園 合葬埋蔵施設
〒270-2255
千葉県松戸市田中新田48−2
施設変更制度対応の合葬埋蔵施設 画像

・埋蔵者名の刻字について
多磨霊園及び小平霊園の合葬埋蔵施設では、施設に備え付けの石製の墓誌に、埋蔵者名を刻字(有料)することができます。小平霊園(8,000円/1名)
八柱霊園合葬埋蔵施設では、電子式(タブレット端末)の墓誌を設置しており、埋蔵年月日及び埋蔵者名を表示(無料)できます。

※合葬埋蔵施設の注意点として、合葬とはご遺骨を多くの方と区切りなく同じカロートに埋葬することになりますので一度埋葬されると二度とご遺骨を取り出せなくなります。

施設変更制度を利用する方法

実際に施設変更制度を利用するには、まず、ご使用中の都立霊園の管理事務所にお電話で施設変更制度使用の意向を伝え、施設変更制度に関する資料一式を請求することからスタートします。

送られてきた書類一式の中に、”使用終了書”・”施設変更申請書”・”施設変更に係る誓約書”という書類がございますので、そちらにご記入・捺印・捨印をします。
その他に必要書類”住民票(本籍記載、発行から3か月以内、マイナンバー不記載)”・”印鑑証明書(発行から3か月以内)”を揃えましたら、墓じまいを依頼する業者に連絡をします。

一連の手続きが心配な方や手続きを煩わしく感じる場合は、書類を取り寄せた後、墓じまいを依頼する業者にすべて任せる事も可能です。
全てとは、書類の作成サポートから合葬埋蔵施設への改葬まで全てです。

都立霊園-施設変更制度 合葬埋蔵施設への埋葬前
都立霊園-施設変更制度 合葬埋蔵施設への埋葬前

施設変更制度は墓じまい工事を依頼する業者が決まってから申込むことになります。

ご相談はお電話でも承ります
【無料相談】墓じまい見積り・改葬申請・ご遺骨搬送・僧侶手配・改葬先紹介など

施設変更制度についての詳細は下記リンク先をご覧ください。

施設変更制度を利用なされない場合は、新たな改葬先(樹木葬・合祀墓・永代供養墓・納骨堂・散骨など)もご紹介致しております。お気軽に下記へお問合せください。

ご相談先:0800-080-9848(通話料無料)

改葬先施設の検索サイト「ごくようば

墓じまいが必要な施設と施設変更制度が利用できる施設

都立霊園にある施設の種類は、

  1. 一般埋蔵施設
  2. 芝生埋蔵施設
  3. 小型芝生埋蔵施設
  4. 壁型埋蔵施設
  5. 合葬埋蔵施設
  6. 立体埋蔵施設
  7. 樹林型合葬埋蔵施設
  8. 樹木型合葬埋蔵施設
  9. 長期収蔵施設
  10. 短期収蔵施設
  11. 一時収蔵施設

がございますが、
このうち墓じまい工事が必要な施設は、1.一般埋蔵施設、2.芝生埋蔵施設、3.小型芝生埋蔵施設、4.壁型埋蔵施設の計4施設です。

施設変更制度が利用できる施設は、1.一般埋蔵施設、2.芝生埋蔵施設、3.小型芝生埋蔵施設、4.壁型埋蔵施設、9.長期収蔵施設の計5施設です。
9.の長期収蔵施設とは、多磨霊園のみたま堂のことで、収蔵期間が30年間ですので施設変更制度の対象となります。

その他、合葬式の埋葬施設は元々合葬されているため対象外です。
6.立体埋蔵施設は個別埋葬期間20年を過ぎると自動的に合葬埋葬となるため対象外となります。
10.短期収蔵は雑司が谷霊園の「崇祖堂(すうそどう)」(一年毎更新施設で最大5年間保管可能)ですので、こちらも対象外です。
11.一時収蔵施設は、雑司ケ谷霊園、八柱霊園、多磨霊園にある施設預かりで対象外です。

都立霊園 墓じまい施工例

墓じまい工事が必要となる埋蔵施設の施工例です。
ご遺骨を改葬先へ改葬後、各埋蔵施設ごとに解体撤去工事が必要となります。

・一般埋蔵施設は、墓石等の石材やカロートを含めた基礎を解体撤去後、更地戻しが必要です。

墓じまい前 正面
一般区画 墓じまい前
墓じまい前後-矢印
墓じまい後 更地戻し
墓じまい後 更地戻し

芝生埋蔵施設は、カロートと蓋部材を残し、墓石等の石材は全て解体撤去が必要です。

都立八王子霊園 墓じまい前
芝生埋蔵施設 墓じまい前
墓じまい前後-矢印
都立八王子霊園 墓じまい後
芝生埋葬施設 墓じまい後

壁型埋蔵施設は銘板を外し、墓石・花立て・香炉等の撤去が必要です。
L字の白御影石部材は東京都へ返還するため、なるべく傷を付けないように作業します。

都立小平霊園 壁型墓地墓じまい前
都立霊園 壁型墓地墓じまい前
墓じまい前後-矢印
都立小平霊園 壁型墓地墓じまい後
都立霊園 壁型墓地墓じまい後

都立霊園にあるお墓の墓じまいはいくら?

都立霊園にあるお墓の墓じまい(解体撤去)工事は、他の墓所の墓じまい工事に比べてお安くなる傾向にございます。
と言いますのも、日本各地にある墓地の立地は様々で、坂の上や山の中、駐車場がない墓地や道が狭い墓地、積雪地など各々の環境によって墓じまい工事の料金も異なりますが、東京都立霊園は8霊園とも比較的平坦地にあり、駐車場から階段無しでお墓に移動できるケースも多いです。
よって、比較的工事がやり易い(機材も持ち込みやすい)墓地が多い為、他の墓地の墓じまい平均価格よりもお安くなることが多くございます。
また、施設変更制度を利用すれば、改葬先購入の予算を大幅に削減でき、離檀料の心配も必要ない方がほとんどでしょう。

よろしければ、下記より自動見積をご利用ください。
7つの選択だけで墓じまいの自動見積りシミュレーション
上記シミュレーションはあくまでも概算見積です。都立霊園の場合、実際の墓じまい工事料金はシミュレーションで表示された金額よりもお安くなることが多いです。

墓じまい工事の正式なお見積りは、実際のお墓を拝見してからの提示となります。
その際に、区画番号やお墓の色や形などの特徴、施主様のお名前などを、お分かりになる範囲でお知らせ頂けるとスムーズに進められます。

他のお墓から都立霊園への改葬はできるの?

駅からも近い立地が多い都立霊園ですが、
逆に、都立霊園への改葬はできるのでしょうか?

東京都には8つの都立霊園がございますが、2024年(令和6年)に使用者公募された改葬受入霊園は、小平霊園、多磨霊園、青山霊園、谷中霊園、染井霊園、雑司ヶ谷霊園、八柱霊園の7霊園で改葬を受け入れております。
ただし、改葬を受け入れる7霊園であっても、全ての区画(施設)で改葬を受付けているわけではございませんので注意が必要です。

具体的に、2024年(令和6年)の都立霊園使用者公募の中で、改葬を受入れ可能な埋蔵施設は、
都立多磨霊園
・一般埋蔵施設
・合葬埋蔵(一定期間後共同埋蔵)
・樹林型合葬埋蔵

都立小平霊園
・合葬埋蔵(直接共同埋蔵)

都立八王子霊園は全区画改葬の受入不可

都立八柱霊園
・一般埋蔵施設
・合葬埋蔵施設

都立雑司ヶ谷
・一般埋蔵施設

青山霊園
・一般埋蔵施設

谷中霊園
・一般埋蔵施設

染井霊園
・一般埋蔵施設
・立体埋蔵施設
です。(参照:都立霊園使用者の募集 申込みのしおり

改葬方法は、年に1回の公募に申し込み、当選後、書類審査などを経て使用開始となります。
公募ですから、当選するとは限りませんので当選後に使用権を交付されてから既存墓のお墓じまいを行うようにしましょう。

特に合葬埋蔵施設や樹林型合葬埋蔵施設、納骨堂への改葬を考慮に入れると、毎年10倍から40倍の倍率となり、多くの方の希望が殺到してしまうことから、毎年続けて落選されている方も多く、予定通りに改葬が進まないことも考えられます。

他のお墓から都立霊園への改葬手順

  1. まず行うべき事は、改葬遺骨を受入可能な都立霊園に申込みをすることからはじめます。
    毎年6月辺りに公募内容が発表されますので、その中から改葬受入可能な霊園を調べ、申し込み資格を確認後、今後の供養先として問題がなければ、インターネットまたは郵送書類を用いて応募します。
    注)申込み資格に「一度も埋蔵していない遺骨を持っていること(分骨不可)」の文言がございます施設は、改葬受入が不可となります。
    締め切りは7月に設定される事が多いので、期日に注意が必要です。
  2. 抽選結果発表
    例年、8月の初旬に抽選番号が記載されたハガキがお申込者記載住所へ届きます。
    8月中旬辺りに公開抽選(東京都公園協会公式 YouTube チャンネルによるライブ配信あり)が行われ、当選・補欠・落選の結果がわかります。
    公開抽選を確認せずとも、後日、抽選結果通知が9月初旬辺りから発送されます。
    (インターネット申込みの方にはメールで、郵送申込みの方にははがきで告知)
  3. 書類審査
    9月中旬以降に指定された日に、申込資格を満たしているかの確認として形式審査が行われ、後日実施審査が行われます。(一部の施設では、書類による郵送審査となります。)
  4. 使用料・管理料納入
    審査に問題無い場合は、11月頃に納入通知書が届きますので、期限までに納入します。
    納入されない場合は使用許可を辞退したものとして取扱われます。
  5. 使用許可証交付(使用開始)
    期限までに所定の使用料と管理料を納入された方には、12月頃に使用許可証が交付されます。
  6. 補欠繰り上げ当選について
    当選された方が申込資格を満たさずに失格となった場合や辞退があった場合に補欠の順位に従ってお知らせします。
    なお、12 月下旬までに繰り上げ当選のお知らせがない場合は、落選となります。
    次年度以降への繰り越しはありません。
  7. 既存墓地の改葬許可申請(受入証明書・埋葬証明書、改葬許可証)
    ここまでたどり着くと、改葬先として都立霊園を確保できたことになりますので、ここでやっと既存墓地の改葬・墓じまい作業を開始します。
    既存墓地がある自治体に対して改葬許可申請書により改葬許可申請をおこないます。
    申請の方法は自治体により若干異なりますので、一つ一つ丁寧に、自治体と既存墓地の管理者と打ち合わせながら改葬許可申請を行います。
    この際、受入証明書・埋葬証明書・戸籍謄本・除籍謄本などが必要になることもございます。

    難しいと感じたときは、お電話での無料サポート〔フリーコール 0800-080-9848 〕やフォーム問い合わせもございますので、よろしければご利用ください。
  8. 都立霊園でもお墓新設(建墓)業者の選定
    当選した都立霊園に建てるお墓の選定です。
    契約からお墓が建つまでに平均2~3ヶ月かかるので、早い時期から打ち合わせてをはじめておくと良いでしょう。
    新設建墓を進めながら、改葬申請なども進めることがスムーズに進めるコツになります。
    参照:公営墓地に適用できる低価格墓石
  9. 閉眼供養(魂抜き・御性根抜き・お務め終え)
    改葬許可申請などの行政手続きと同時進行で、墓じまいをする対象の既存墓に対して閉眼供養を行います。
    信仰している宗派に沿って、お墓に入れた魂を抜く(或いはお務めを終え改葬のための読経)を執り行う為に僧侶を手配します。
    墓前にて出張読経いただくお布施は、一概にいくらとは言えませんが一般的には3万円前後が多いようです。
    僧侶の選定にお困りの場合はご相談ください。
  10. お墓じまい(お墓の解体・撤去・原状回復)の業者選定
    閉眼供養後にご遺骨引上げ・搬送が終わりましたら、既存のお墓の解体工事を開始します。業者選定は見積段階から細かな打ち合わせを行い、後のトラブルにならないように気をつけましょう。
  11. 都立霊園のお墓の開眼法要と埋葬式
    都立霊園に建てたお墓に対して開眼法要(魂入れ・建碑法要)を行い、同時に埋葬式を行います。

都立霊園のメリット

都立霊園は現在、全8霊園で使用者数が約30万人にのぼり、年間約8千件の承継(名義変更)があります。
これだけ多くの方に利用されている霊園は他にはないでしょう。
それだけ人気の理由には、維持費が安いことや、せせこましく無いゆとりのある造りなども人気の理由です。

しかし逆に、承継されずに無縁化してしまう数も相当数あるようです。
近年お墓の購入をせずに樹木葬や永代供養墓などを購入する方が増えているのは、将来の承継者問題や墓じまいを考えてお墓の購入を躊躇する方が増えたことも原因の一つです。

これほど墓じまい(改葬)をなされる方が増えているので当然のことですが、都立霊園の新規使用者公募は毎年抽選になっているという現実もございます。

毎年、多くの方が墓じまいを行い、多くの方が公募に申し込む都立霊園
この人気の秘密は、やはり維持費の安さもございますが、もしかすると、施設変更制度や一部都立霊園の特例制度など、”現代社会のニーズに応えられる優良な制度”を先進的に提供している東京都への信頼感なのかもしれません。 

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