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【仏壇・仏具の処分方法】質問7つとエコな選択肢

仏壇 リユース 仏壇じまい

仏具とは、家庭にある仏壇を飾り、仏事に使用する道具であり、様々な素材やデザインが存在します。
仏具を処分する際には、環境や意識に配慮した方法を選択することが求められます。
本記事では、エコ仏壇・仏具の処分方法を紹介し、最近増えている”仏壇じまい”をはじめとした仏具処分要望が急増している背景と、その重要性注意点について説明致します。

仏具の処分方法の概要

仏具の種類とそれぞれの処分方法

仏具は多種多様で、その種類に応じて適切な処分方法が異なります。
装飾が金属製のものは、金属リサイクルの対象になります。
特に純金製の”おりん”などはいリサイクルが市場も盛んです。
木製の仏具は、資源ごみとして廃棄されることが一般的ですが、よりエコな方法として、クリーニング後にリユースや表面加工を変えてのリユースなどが考えられます。

仏具のリサイクルとリユース

仏具は、その素材デザインによってリサイクルリユースの対象になります。
一方、リユースでは、そのままの形で他の家庭や寺院で再利用されることがございます。

また、最近では新しい発想で仏具の再利用により需要を増やす試みも見られるようになりました。
香炉が植木鉢として使われたり、斬新な古い香炉を一度溶かして新しい形に生まれ変わるなど、今あるものを無駄にせずに工夫するアイデアには感心させられます。
仏壇置く家が激減…でも仏具を「発想の転換」で意外な使い道に再生(Yahoo!news10/9配信)

適正な処分方法の重要性

適正な仏具の処分方法を選択することは、環境保護に役立ちます。
限りある資源に対してどのような選択をするのかを真剣に考えることで、その想いを大切に扱うことができます。
また、魂を入れる仏具に関しては、使用しなくなった場合にはお役目を終えた労いも含めて、各宗派の僧侶による魂抜き(閉眼供養、お性根抜き法要、お務め終えなどと呼ばれる)法要を行うことをお勧めいたします。
魂抜き法要を行った仏具に限り、リユースやリサイクルの対象となります。

参考リンク:仏壇じまいとは

エコな仏具の処分方法

専門業者や仏具店、一部寺院への持ち込み

専門業者仏具店、一部寺院では、不要になった仏具を引き取っていただけるところもございます。
そのほとんどは、お焚き上げを行うことになりますが、最近ではリサイクルやリユースを促進し、環境保護に貢献する動きが強まりました。

リサイクルショップやオークションで売却

リサイクルショップやオークションでは、不要になった仏具を販売することができます。
ただし、こちらもおそらく一旦どなたかが供養の仏具として魂を入れて使用していた可能性がございますので、売却するのであればご自身で魂抜き法要を依頼し、供養仏具から物に変えてから出品すべきです。
購入する側も、魂抜き法要は行われたのか?など確認をしてから自己責任で選択すべきです。
また、購入後に供養するための仏具として使用するのでしたら、新たに魂入れの法要を依頼しましょう。

参考外部サイト:僧侶読経サービス「供養

オンライン上のリマーケットユースで販売できる?

インターネット上には、仏壇、仏具を販売できるリユースマーケットはあまり活発ではありません。
購入者としては、中古品であるため価格が抑えられ、費用面でもメリットがありそうですが、実は、特に仏壇はそもそも住居に仏間を設けている家も減り、仏壇自体を置くスペースを確保していないことが多く、新品の仏壇も数多く売れているとは言えません。

例えば、こんなシーンを思い浮かべてください。
家族6名で過ごした大きな一軒家。年と共に子供も巣立ち、今では広い一軒家に老夫婦二人住まい。
ご夫婦「この家に二人では広すぎるので、もう少し利便性の良いマンションに引っ越そう。家は売却して老後資金の足しに。子供たちにも話しておこう。」
「今ある仏壇は、、、新しいマンションには置くスペースがないな。」
「仏壇は、マンション用にコンパクトでモダンな現代仏壇に買い替え、仏具もセットで新品に。」
「でも、自宅で使っていた仏壇はどうすればいいのか?誰かに使ってもらえるものかな?」
仏壇じまいのご相談が急増している背景は、こんなケースの他にも、実家に住んでいたご両親も亡くなり、実家自体を売却することになったが、そこにある仏壇をどうすればよいのか?というケースが大部分です。

よって、リユース品としてお安く提供しても、仏壇を置くスペースがないので、昔ながらの大きな仏壇は売れないのです。(高価な装飾がある場合は稀に美術品として売れることもあるようですが、あくまでもごく稀です。)

しかし、仏具はコンパクトな現代仏壇にも置けますし、最近よく見るスタイリッシュな新型仏具仏壇なしで飾れるため、リユース仏具は仏壇よりも数多く売れております。

地域の資源リサイクルセンターへの持ち込み

地域の資源リサイクルセンターでは、仏壇、仏具を適切に処分することができる場合もございます。
仏壇をそのまま持ち込めるか否かは地域によって異なりますので、問い合わせてから行動する方が良いでしょう。
資源リサイクルセンターでは、仏具を分別し、素材ごとにリサイクルされるため、環境保護に貢献します。

しかし、資源リサイクルセンターに持ちこむのにも労力と移送は必要です。
特に大きな仏壇は重量もあり、大人一人で持ち運ぶには難しく、移動時に壁などを破損させる可能性もございます。そして、その大きなものを車に乗せて資源リサイクルセンターまで運ぶ。。。かなりの重労働です。
無理せず、専門業者へ依頼したほうが無難なケースが多いようです。

仏具処分時の注意点

処分前の計画と清掃

仏具を処分する前に、落ち着いて細かな計画・手順を練りましょう。
ひとえに処分といえど、今ある仏壇や仏具を家に傷を付けずに運び出すには、2~3名必要になることもございます。
そして、処分場への移送。
これらをご自身でできるのか、専門業者に依頼するのかも予め決めておきましょう。
けがをする可能性もございますので、無理をせずに最良の選択をしましょう。
そして、まずご自身でできることとして、できる限りで構いませんので、丁寧に清掃をしまし​​ょう。

適切な梱包

処分に際し、仏具を適切に梱包することも大切です。
それは、仏具を周りの方からわからないようにする(配慮する)為にも必要なことです。
ただし、この梱包も慣れた業者様が行ってくれると思いますので、お任せしても良いかもしれません。

地域や自治体の規制の確認

仏具の処分に関しては、地域や自治体によって規制が異なる場合があります。
早い段階で問い合わせてみましょう。
もしかすると、自治体によっては、あるところまでは無料で行ってくれるサービスなどもあるかもしれません。

宗教的な配慮

仏具は宗教的な品物であるため、処分する際には外観的な対処をすることも必要でしょう。
何かで包んだりできるように、あらかじめ寸法を確認しておくと良いでしょう。
特に仏壇じまいとして仏壇ごと処分を希望なされる場合は、仏壇の幅・高さ・奥行きの3寸法を測っておくことは、専門業者にリユースをお願いする際も、処分の見積もりを取る際も必要となりますので、あらかじめ計っておきましょう。

適切な分別と処分

仏具を適切に処分するためには、それぞれの素材に応じた分別が必要です。
早い段階で地域窓口に問い合わせてから、必要に応じて分別しましょう。

粗大ごみとしての処分

一部の仏具は、粗大ごみとして処分することができます。
ただし、自治体によっては、粗大ごみとして受け入れてくれない場合があるため、事前に確認が必要です。
また、自治体によっては粗大ごみを自宅まで取りに来てくれる地域もあるようです。
有料になる場合もございますので、あらかじめ料金も問い合わせておくと良いでしょう。
民間の業者にお願いするとしても、人工もガソリンも使うことになりますので、有料になるのは間違えないと思った方が良いでしょう。

貴金属や宝石が付いている仏具の取り扱い

貴金属や宝石が付いている仏具の場合、価値があるため専門の買取業者に相談することをお勧めします。(特に多いのが純金の”おりん”です。)
値がつかない場合もありますので、その際は他の処分方法を並行して検討を進めましょう。

仏具の汚れやダメージを確認

仏具を処分する前に、汚れやダメージをチェックしましょう。
特にリサイクルショップやオークションで売却を検討する場合、状態が良いほど価値が上がります。
古い場合でもできる限りの清掃で構いません。
状態を整えることを検討してください。

仏具を寄付する際

仏具を寄付する場合は、寺院や慈善団体など受け取り先に相談しましょう。
引き取る仏具は限られると思いますが、もしかすると相手側に喜ばれるかもしれません。試しに聞いてみるという気持ちでも良いでしょう。
慈善の精神と、適切な方法で寄付を行うと良いでしょう。

私の体験談

仏具出品の経験

私は、先ほどオンラインで使用されていた仏具を処分する機会がありました。
その際、寺院へ持ち込む方法やリサイクルショップでの販売など、さまざまな選択肢を検討しましたが、あまり買い手がいないこともあり、やはりオンラインショップでの出品を行うことにしました。

まだ出品してから3ヶ月を過ぎたところですが、買い手は付かない物の閲覧数が100を超えているので、このまま出店を続けることでいずれは売れるかもしれないと感じております。
しっかりとメンテナンスをしておこうと思います。

エコな選択肢を選ぶ理由

最終的に、エコな選択肢であるリユースマーケットでの販売を選びました。
家族も皆使わなくなった(正確にはスペースの問題で置けない)仏具をどうすれば良いのかがわからず、お寺に相談をしてみたり、勧められた仏壇屋さんに話を聞いたりしましたが、自分としてはどうもしっくりできなく、とても迷いましたが、誰か必要な人に使って欲しいと思いました。
そこで、相談をしたお寺さんに魂抜きのお経をあげていただき、仏具として出品までこぎつけました。
今後、必要な方と巡り会えると良いのですが。
時間がかかりそうです。

選択肢の効果と反省点

リユースマーケットでの販売は、仏具が新たな家庭で再利用されることが期待でき、エコな選択肢として成功したと感じました。
しかし、知識が全くなかったので、様々なところに相談したり仏壇屋さんに見学に行ったり、無料で引き取ってくれるところがないか検索してみたり、、、
多くのことを調べましたが、後でわかったことは、自分と同じ悩みを持っている方が非常に多かったということ。
様々な窓口で出品を行いましたが、同類出品の多さに驚きました。

やはり、昔と今では生活環境が違うので、仏壇などの大きな仏具を置くスペースもなく、また、その仏壇サイズに合わせた仏具も、単体や他のコンパクト仏壇には不釣り合いな感じがします。
皆同じように感じて、お位牌以外の出品はとても多く埋もれてしまいます。

しかし、最近気づいたのですが、”りん棒”などの昔も今もそれほど変わりなく代用がきく物は結構売れており、その付属品(抹香や刻み香)とセット商品ならば”りん棒”以外も売れておりました。
その辺りを早い段階でリサーチできていれば、また購入なされる方の需要理由を汲み上げられていたら、違った結果が出たのではないかと反省しております。

エコな仏具処分の未来展望

サステイナブルな仏具の開発

次世代サステイナブルな素材やデザインの仏具が開発されることが期待されます。
家具調仏壇などに代表される商品も増えるのではないでしょうか。
これにより、仏具のリサイクルやリユースがさらに容易になるでしょう。

リサイクル・リユースの普及

エコな仏具処分の選択肢が広がり、リサイクルやリユースが一般的になることで、仏具に関連する廃棄物の削減環境への負荷軽減が期待されます。
消費者の意識が変わり、エコな選択肢が選ばれることが増えるでしょう。

また、この考えは、仏事そのものにも影響をあたえているのかもしれません。
最近では、あまり永く回忌法要を行わず、また、寺院に出向くのではなく自宅法要が増えている傾向にあるようです。
無駄を省き皆にとって良い方法を探っている段階なのかもしれません。

環境に配慮した仏具の選択

消費者が環境に配慮した仏具を選ぶことで、メーカーや販売店も環境に優しい商品の開発や提供に取り組むようになると考えられます。
無駄の多かった仏具処分がさらに進化し、持続可能な未来に貢献できるでしょう。

近年は仏壇仏具が売れないと嘆く仏壇屋さんも多いですが、リユース市場が活性化すると、専門家である仏壇屋さんの需要も再び増えるのではないでしょうか。

よくある質問Q&A

仏具の処分はどのような方法がありますか?

A1: 仏具の処分方法には、専門業者への相談、寺院への持ち込み、仏具店への持ち込み、リサイクルショップでの販売、リユースマーケットでの販売などがあります。
それぞれの事情や意向に沿って最良の方法を検討してみてください。

仏事に関しては、当時は「これってやっていいの?」と困惑していたことが、現在では一般化して活発に行われていることもございます。
「墓じまい」が、”まさにそれ”なのではないでしょうか?
ほんの10年前なら「お墓を解体するなんてとんでもない!」という意見も多かったでしょうが、最近「仕方ないよね。その方が近くで供養できて先祖も喜ぶよ!」という意見に変わりました。
ただし、あくまでも親族、家族の皆様と話し合ってから取り組みましょう!
最良の方法を見つけられることを願っております。

エコな仏具処分の選択肢は何ですか?

A2: エコな仏具処分の選択肢には、リサイクルやリユースマーケットでの販売などが挙げられます。
また、販売だけではなく、どなたかに譲り渡す方法もございます。
使ってもらえるならば、(古い言い方かもしれませんが)本家ではない身内の方に引き継いで使っていただくケースもございます。

とはいえ、販売する、誰かに譲り渡すだけでは、よほどタイミングが合わないと何も変わらない仏具もあるかと存じます。
そのような仏具をずっと手元に置いておくのも、ないがしろにしているようであまり気持ちの良い物ではないかもしれません。
ある一定の期間が過ぎた場合は、お寺さんや専門業者お炊き上げ供養の元で処分をすることも致し方ないことと思います。

どのようにして環境に配慮した仏具を選ぶことができますか?

A3: 環境に配慮した仏具を選ぶためには、サステイナブルな素材やデザインが採用されている商品を選ぶことが重要です。
また、リサイクルやリユースが容易な仏具を選ぶことも環境に優しい選択となります。

リユースとは異なりますが、周りに配慮した仏事も大切です。
煙の少ないお線香などが代表的ですが、まさに周りへの配慮がされた仏具でもありますね。

仏具を処分する際の料金は?

A4: 仏具を処分する際の料金は、方法や処分の種類、自治体のルールによって異なります。
大小の差はございますが、リサイクルショップやオークションで売却する場合は、収益が得られることもあります。

参考リンク:仏壇じまいの参考価格

どのような仏具がエコな処分方法になっているの?

A5: エコな処分方法は、素材や状態によって異なります。
木製の素材は、基本的にはリサイクルよりもリユースの方がエコと言えそうですが、リユース商品として市場に出せる商品は非常に少ないと思われます。
リユース商品として、誰かに使っていただかないと意味がありません。
誰も求めないであろう仏壇をリユース商品としても在庫として残り続けますので注意が必要です。
また、貴金属や宝石が付いている場合は、専門の買取業者に相談することがお勧めです。

仏具を無断で捨てることはダメですか?

A6: 無断で仏具を捨てることは、一般的なゴミとしての取り扱いが難しいこともあるため、適切な処分方法を選択すべきです。
そのためには、まずはお住まいの自治体にしっかり問い合わせてから動かれたほうがよいでしょう。

また、自治体によっては仏具の無断投棄が禁止されていることもあります。
ルールや法律によって異なりますので、各自治体の基準に従い、適切な処分方法を選択しましょう。

仏具を処分する際におすすめの業者は?

A7: インターネットで検索することで、地域密着型の業者や優良業者を見つけることができるかもしれません。

参考:仏壇じまい目安料金表

まとめ

仏壇・仏具の処分には様々な方法がありますが、エコな選択肢として環境に配慮した処分方法を検討したいものです。
仏壇・仏具の処分方法には、リサイクル、買取、寄付などの選択肢があります。
例えば、仏具の処分方法には、寺院や仏具店への持ち込み、リサイクルショップやオークションでの売却、オンライン上のリユースマーケットでの販売、地域の資源リサイクルセンターへの持ち込みなどがあります。

また、仏具処分時には配慮すべきことや注意点がいくつもあり、適切な方法で処分することが重要です。
仏具の種類や素材によって異なりますが、適切な処分方法を選ぶことで環境保護に貢献できます。
規則、配慮、地域のルールに応じて、適切な処分方法を選択しましょう。
そもそも、消費者が環境に配慮した仏具を選ぶことで、最終的には持続可能な未来に貢献できるでしょう。

参考リンク:東京で墓じまいを安くするポイント

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