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「お墓探し」のきっかけは「墓じまい」|墓じまい急増で人気の改葬先

墓じまい後のお墓 墓じまい

お墓探しはどんなことがきっかけでお墓を探そうと行動されるのでしょうか?
お墓探しの理由(きっかけ)は主に3つ
・お身内のご不幸により埋葬先が必要になったから
・将来の為に、御自身や家族で使えるお墓を確保
・遠い田舎のお骨を近くに改葬して弔いたい
であると言えます。

お墓を探したことがある方なら思い当たる節も多いのでは無いでしょうか。
しかし、現代ではお墓を探すきっかけ(理由が)異なってきております。
葬送の自由・ご用方法の多様化なども背景にあり、上記3点以外のお墓探しきっかけとは。。。
この背景を探りながら、読み進めてみてください。

お墓を探す理由|今求められている人気のお墓は?

お墓探しと聞くと、昔からある石が積み上がった従来のお墓をイメージされると思います。
しかし、現在では従来のお墓をもとめる方よりも、樹木葬や永代供養墓などのお墓を求める方の方が多くなりました。

現代では、全国的に一番売れているお墓の形態は樹木葬であると言われており、弊社内のデータでも2023年にお求めいただいたお墓は5割近くが樹木葬であり、納骨堂、永代供養墓、一般墓、合祀墓、海洋散骨と続きます。

樹木葬や永代供養墓などが売れている理由はさまざまですが、
代表的な理由としては
・リーズナブルである(従来の一般墓に比べて)
・自然に帰る埋葬方法を希望している
・将来、墓じまいの必要が無く、子供に負担がからない
・承継者がいなくても安心
・永代供養をしてくれる
・お墓が遠いので身近で手頃なお墓が欲しい
・管理料をまとめて払えるから(場所による)
・近所にできたから
などの理由がございますが、そもそも、新しく新設されるお墓の形態として「樹木葬」が一番増えているからでもあります。

なぜ、樹木葬や永代供養墓が売れているの?

どうして樹木葬が増えているかは、一番人気で求められているからでもあるのですが、(卵が先か鶏が先か、、、)
墓地開発に比べてると、空き墓地に樹木葬を造ることは割と容易で費用負担も少ないため、造る側も投資をしやすいのですね。

では、現代では何がきっかけで樹木葬や永代供養墓、納骨堂をお探しになるのでしょうか?
それは、「墓じまい」がきっかけになる事がとても増えております。
お墓を探すのは、どなたかが亡くなった時では?と思われるでしょうが、それは今も昔も同じく正解です。
ご不幸があり、お墓の準備が整っていなかったり、お墓が遠いために新たに自分たちでお墓を用意したいという理由からお墓の検討を始めらる方がほとんどでした。

しかし、現代では、お墓を解体撤去する「墓じまい」をきっかけにお墓探しをする方が増えております。

なぜ増えている?改葬・墓じまいの現状

ここで、今日本でどれだけ「墓じまい」が増えているのかを確認してみましょう。

全国改葬件数推移グラフ統計2011-2022
全国改葬件数推移グラフ統計2011-2022

このグラフは、厚生労働省『衛生行政報告例』データをグラフにした、墓じまい数の指標となる一つとしての「改葬数」推移グラフです。

日本ではこれだけの改葬が行われており、改葬件数は、2011年度76,662件に対し、2022年度は151,076件であり、12年程で約2倍の件数に膨れ上がっております。

2022年度の最新情報では47都道府県すべてで前年数を上回り過去最多改葬数を記録した都道府県は、北海道、青森県、茨城県、千葉県、埼玉県、東京都、神奈川県、富山県、山梨県、長野県、岐阜県、愛知県、京都府、兵庫県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、愛媛県、長崎県、宮崎県の22都道府県に上りました。(1997年の統計開始以降)です。

これだけ多くの改葬が行われましても、墓じまい後の改葬先として、又将来墓じまいの負担が生じる可能性がある一般墓地を選ぶ方は少ないので、より一層、樹木葬や納骨堂、永代供養墓を選ばれる方が増えているわけです。

墓じまい後の改葬先を選ぶ背景

墓じまいを経験なされた方ならお分かりいただけると思いますが、あれだけ大きく重く硬い材料を機材導入しながら解体撤去を行うわけですから、それなりの料金もかかったことでしょう。

また、改葬申請に関する行政手続きや墓所返還届け、ケースによっては戸籍謄本・除籍謄本・原戸籍、寺院様との交渉、閉眼法要(お務め終え)手配、再火葬手続き、ご遺骨搬送手続き、骨壷入れ替え、骨壷処分、粉骨依頼、工事届、、、、、と料金だけではなく、手間と時間を費やして墓じまいを行った方々からすると、「こんなに手間がかかるものなのか!面倒だしもうやめたい。。。でも、この負担を子供や親類に強いるのは避けたい」と思われるのも仕方の無いことです。

そこで、墓じまい後に選択される改葬先は「大きい墓石を建てる一般墓地」では無く、「樹木葬」「永代供養墓」「納骨堂」「合祀墓」「海洋散骨」であり、これらの需要が増え、伴って供給が増えているのです。
将来、子供、孫に再び墓じまいの負担をかけたくはないですから。

墓じまい、、、建てて壊して、、、

「墓じまい」がお墓探しのきっかけとは、なんとも滑稽に感じるかもしれませんが、これが現実であり、墓じまいとはお墓やご供養を辞めるというよりも、より良いご供養ができるように新たな供養施設へ引越しをする改葬(かいそう)する」ことになります。

お墓(供養)を辞めるための墓じまいは、もちろんお勧めできかねますし、先祖供養の観点から見るてもどうにも傷ましく感じますが、先祖供養を身近にする「墓じまい」は先祖や家族を大切にするための行いです。
どのようなきっかけでも、どのような形態のお墓でも、ご先祖様を敬う気持ちや故人を偲ぶ気持ちは今も昔も変わらないようですね。

~ご供養をもっと身近に~
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では、お墓じまいをする理由は?

お墓選びは、供養施設表示サイト「ごくようば」をご活用ください。

では、お墓っていったい何なの?

ここで素朴に疑問を覚える方も多いと思います。
そもそもなんで、わざわざ立派なお墓を建ててから墓じまいして、またお墓(改葬先)をさがして、、、お墓っていったい何だろうと。

そもそもお墓ってなぜできたの?日本のお墓の歴史

お墓とは、どのような経緯で生まれ、日本に根付いたのでしょうか?
その歴史について、一緒に探ってみましょう。

日本のお墓の文化は、かつて江戸時代に檀家制度が始まったことにその起源があります。
この制度は、寺院が信者(一般人)の葬祭供養を専属で扱うことで、永続的な結びつきを持つことを目的としていました。

江戸幕府がこれを採用し、宗教・信仰の統制手段としても利用されたのです。
特に、島原の乱の後の1638年頃からは、キリシタンや日蓮宗不受不施派の抑圧を目的とした「寺請(てらうけ)」制度が開始されました。

その結果、寺と一般人である信者との間には深い関係が築かれ、寺院境内に限らずお寺の檀家としてお墓を建てる習慣が広がりました。
もともとは個人ごとに埋葬されるお墓が一般的でしたが、土地の不足なども理由となり、明治時代以降には土葬から火葬へと移行し、家族単位で管理する現在の家族のお墓「家墓」の伝統が生まれました。

お墓を石で造るようになったきっかけは、昔から自然界により手に入る物体の中で一番硬くて形が残りやすい物=石であったためでしょう。

実際にお墓が一般家庭でも気軽に建てられるようになったのは、昭和30年代の高度経済成長期以降のことです。

特に都市部では、地方から移住した人々が、故郷のお墓とは別に新たなお墓を建てるようになりました。
マイホーム購入後にお墓を建てるという新しい慣習が生まれ、生前にお墓を準備する「寿陵(じゅりょう)」という風潮も広がりました。

この時期から、各地で霊園や墓地が整備され、亡くなった方々や先祖を敬うためにお墓を建てることが一般的な慣習となりました。
そして、人々が家庭ごとにお墓を建てることが一般的な習慣となり、多くの霊園や墓地が整備されたのです。

一般家庭でお墓が建てられるようになったのが昭和30年代以降ということは、それから70年ほどしか経っておりません。意外と短く感じるかもしれませんね。
実際に墓じまいをなされるお墓の建年号を拝見すると、70年以上前に建てたお墓を拝見する方が少ないわけです。

高度成長期を境にマイホーム、家電、車、お墓と購入なされた時代は、ある意味前向きで良い時代であったのかもしれませんね。

時代の流れと共に、私たちの生活や価値観に深く根ざしたお墓の文化は、その始まりから多くの変遷を遂げてきました。
お墓があるのは、先祖を敬うためだけではなく、私たち自身が生きる指針を求める場でもあるのかもしれません。

今日、お墓は多様な形態を確立し、それぞれの家庭や個人のニーズに応じた形で存在しています。
しかし、”それら現代風のお墓”の本質は”従来のお墓”と変わりません。

お墓は過去を顕彰し、未来への橋渡しをする場所として、私たちの文化の中で静かにその役割を果たしています。

お墓は、歴史を通じて私たちの文化、信仰、そして社会の構造を反映した、その時代を映す鏡のようなものなのかもしれません。


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